北アルプスの稜線はわたしの古傷

毎度のことではありますが、段落ごとに全く違う話をするのはこのサイトの仕様です。

さてすみません、大学生になった豊浜のどかさんがあまりにも美しく、わたしはどうしたらよいのでしょうか。広川卯月さんを探して教室にやってくるところのきりっとした表情、咲太くんが張り詰めた空気から逃れるため飲み物を買いに行こうとするときに卯月さんの方を見つめたまま「これあげる」と言って水を机に置くところ、完璧です。そして「水平線は僕の古傷」、良すぎです。なんですかこの曲は。どういうことなんですか。はやくフル版を聞かせてください。ちなみに冒頭初手でいきなりランドセルガールの続きで牧之原翔子さんが登場して号泣してしまった(なぜならわたしは牧之原さんが大好きなので)のは内緒です。

この記事を書いているうちに2週間が経ってしまったので第2話についての感想もあります。双葉理央さんと咲太くんがファミレスで話しているときに思ったことですが、わたしは大学に入ってから均質な集団の中に溶け込んでいたい的なことで悩んだことはあまりなかったような気がします。確かに、周囲と比べたときの自分の出来の悪さにはかなり苦しめられました。しかし技術的な能力の話であって、社会的振る舞いについてはあまり関心がなかったのかもしれません。1年生のときから不登校や休学を重ねて「普通」から外れてしまっているので、そこは考えても仕方のないこととして無意識的に処理されていたのかもしれないですね。咲太くんと卯月さんが三崎口に行くところも大変良かったです。だめなときはなんもないところに行くのが良いとされています。わたしは城ヶ島公園が好きなので、ぜひ城ヶ島公園まで行ってほしかったのですが、彼らの世界での海岸は七里ヶ浜だけでいいのかもしれない。実は城ヶ島公園が好きといいながら、海食崖の上を歩くばかりで肝心の波打ち際はあまり歩いたことがないのです。今度ぜひ行きたいですね。三崎口とかあの辺りといえば、YouTubeで流れてくる京急の「ここちよい、三浦半島。」のCMの音楽がとても良いのですが、曲についての情報がまったくなく、気になっています。

この記事を書いているうちにさらに時間が経過してしまい、第3話についての話もあります。やっぱりわたしは豊浜のどかさんが好きなんだと思います。ライブの場面で3Dモデルが出てきましたが、これはすごいことです。この世に豊浜のどかさんのアイドル衣装の3Dモデルが存在しているということです。アイドルマスターとのコラボが来る日も近いのではないでしょうか。あと車中で思いを吐露するところ、美しすぎです。それから麻衣さんがMINIに乗っているのめちゃくちゃ似合いますよね。わたしも労働に負けず普通自動車免許を取りたいところですが、どうしたら気力が起きるのでしょうか。よく調べてからどうこうとか言っていないで無理にでも勇気を起こして近所の教習時に電話するなりしてみればいいのでしょうか。そういえばブルーアーカイブの百合園セイアさんも自動車を運転できることがわかりました。みんな免許を持っとる。免許持っとらんのはおれだけ.... 話がそれましたが、広川卯月さんが、そもそも大学にいる事自体がわりと意外ではあったのですが、彼女が調子を取り戻してバシッと退学を決断したのは本当によかったと思います。「みんな」を探して大学に行く。それはそれでありかもしれないけど、彼女がもっと大事なことを思い出すことができたようでなによりです。わたしはいわゆる進学校と呼ばれる高校にいたので、大学に行かない人生などありえないかのように吹き込まれて育ったのですが、そうでない人生もいくらでもあるんですよね。自分の選択を自分の内発的な動機によってできるというのは本当に尊敬すべきことです。

実はこの記事を書いているうちにさらに時間が経過してしまい、第7話、すなわち赤城郁実さんの話が終わってしまったのですが、きりがないのでこれについてはまた別の機会に書くことにします。世の中は無限すぎる。

タコピーの原罪、すごいアニメだ。まりなちゃん殺してしまったけどもうやり直せん。どうするんだこれ。タコピーがまりなちゃんになるしかなくないか。これはキモオタ要素の発露なのですが、まりなちゃんの死体、美しすぎませんか?ということでね、単行本を買って全部読んでしまいました。ツイッターではキュウベェと並んでカスの宇宙人扱いされていることが多い印象のタコピーですが、ヒトの価値観に照らしておかしなことをしていることに気付き、最終的にどうにもならん状況に究極的な解決を与えることになったのでキュウベェと同列に扱うのは地球人としては可哀想な気がしています。地球のことなんもわかっとらんが、どうしようもなく悪い縁しかなかったしずかちゃんとまりなちゃんの間に謎の記憶として痕跡を残し、孤独な者同士をどうにかつなぎとめる形で責任を取ったのは、経過は確かにカスでしたが、十分立派だったのではないでしょうか。まりなちゃんの姿で鏡の前で泣き崩れる場面はたいへん印象的でした。と思ったけどカメラでやり直した世界は全然地獄なのでやっぱカスな気がしてきた。やり直せばいいってもんじゃないだろうがよ。まぁしかしタコピーが干渉せずともどのみちどこかの時点で死人が出る地獄ではあっただろうから、やっぱそれをどうにかしたのは良いことなのか。あるいは選択肢によって無数に世界が分岐するなら、世界を変えたというよりタコピーだけが都合のいい世界にたどり着いたようにも見えるのでその場合やはりカスな気もする。何を書いているのかよくわからなくなってきた。しずかちゃんは普通に悪い女の子すぎるんですが、そこだけ見るとまりなちゃんの罵倒がそんな理不尽でもない気がしてくるのもちょっとおもしろいですね。あと原作を読んでみるとアニメーションのすごさがわかります。原作の絵も素晴らしいのですが、アニメーションになることで新たな魂が吹き込まれています。首を吊ったしずかちゃんの死体が物のように生気なく床に落ちる場面とか、動きがついたことでその絶望が実体を持った感があります。単に漫画原作のアニメとしてあくまでも典型的なアニメ調の描写にしてしまうのではなく、原作の絵を拡張するようになっているのが良いです。

「おくすり飲んで寝よう」、久しぶりに見つけた初音ミクさんの好きな曲です。2年ほど前に流行っていたようですがまったく知りませんでした。おれも同じものを毎日のように食べているし、同じ曲をずっと聴いているし、同じような終わらない労働を毎日繰り返し、いつか土と眠ります。「風呂入るプロファイル」も好きです。

瑠璃の宝石、良すぎる。絵がめちゃくちゃいいですよね。瑠璃さんが本当にかわいいです。1話から思っていたことではあるのですが、これエッチなアニメではないんですよね?とんでもなく健やかなエロさと自然が織りなす長大な時間とが同時に描かれていて気が狂います。それはそうと瑠璃さんが高校生の頃から大学の研究室に入り浸ってるの本当にすごい。大学ってなんとなく入ると義務教育から続く受動的に教育を施される場所だけど、本質は全然違って、各分野の最強のオタクが集まって自分の興味があることを突き詰めている場所じゃないですか。それを身を以て知っている状態で大学に進む人は本当に強いです。

朽ちてゆく肉体の話もするか。足の爪の間をブラシを使ってよく洗うことで足が臭すぎる問題を解決したと思ったら、今度は口が臭くなって参った。かつては普通に風呂に入り歯を磨いていれば肉体が悪臭を放つということはなかったのですが、これも老いなのでしょうか。嫌気性細菌が生成する硫黄化合物が主因ということで、歯間フロスと舌ブラシを使うことでかなり抑制できていますが、一日でもサボると元通りという感じです。口の中を丁寧丁寧丁寧に掃除するのは大変時間がかかります。一体どれだけの時間を肉体のメンテナンスに費やすればよいのでしょうか。老いといえば、一時期膝の調子が悪くなっていたのですが、これはなるべく徒歩・階段の多いルートで通勤するようにしたらいくらか良くなりました。あと腕を背泳ぎするように後ろに回すと肩の関節が痛い。これは日常であまりやらない動作なので多分意識的に毎日体操するとかしないと良くならない気がします。とにかく使わないものがどんどん壊れていく感じなのかもしれない。

まずい。2019年って6年前なのか。当時わたしは大学院に行くとか行かないとかでかなり精神の具合を悪くしていました。ツイッターを始めたのもその頃だったな。旅館でメイドさんをやっていたりもしました。つい昨日の出来事のようですが、6年というのは小学生が学校生活を過ごし、個人差はあれど、なんもわかっとらん幼子から大人への入口に立とうとするまで時間です。小学生だった当時は無限に続くかとさえ思えた時間ですが、この6年間はあまりにも急速に過ぎ去りました。もっと言えば大学を2回留年して中央高地で過ごしていた時間でもあります。その時間よりも遥かに短く感じます。わたしはこの間何か本質的なことをしてきたでしょうか。なんだか小手先のことばかりしてきたような気がしてなりません。アイドルマスターは本質以外の何物でもありませんが....

アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージの運営体制変更のお知らせについては承知しております。これはサービス終了の告知ではありませんが、わたしの人生の一つの時代を作るきっかけとなったコンテンツに終わりが近づいているということです。どうにか、新規要素の追加はないにしても、最小限のサービス自体は続いてくれないでしょうか。しかし現世に永遠はなく、それゆえ我々は永遠を願うんですよね。最近はいくらかMaster+ができるようになってきました。できるというのはフルコンは全然無理で、回復無しでLv.28, 29あたりならどうにか最後までいけるという程度の話です。フリックと普通のノーツが高速で交互に降ってくるパターンや速いスライドが苦手です。乱打はMasterのときと同じで比較的どうにかなるんですよね。素早い判断なんて普段は微塵もできないのに、多数のノーツをどの指でいつ叩くかは脳の意識的に知覚できない領域でネイティブにスケジューリングされており、本当に不思議です。乱打をやっているときだけ肉体を別の何かに乗っ取られているような気分になります。あと5年もあればそれなりに叩けるようになるのではないでしょうか。

久々に音楽をやり、しょうもない話をしながら仲間と食事をしたらいくらか具合が良くなった。労働は全てを破壊する。でも先日加入を希望する人が来て、その人はずいぶんASDっ気の強い感じだったのですが、それに対して皆やたらと拒否感を示したのは人間の嫌なところだなと思いました。少し一緒に演奏してみて、わたしは単純に技術的についてきてもらうのが大変そうだなという感想だったのですが、みんな仕草や話し方が気に入らないとかそんな話ばかりになってしまい、ヒト・エミュレーションをして生活している身としては苦しいものがありました。まぁ各自の生活でいろいろな苦労があるわけで、趣味の集まりでまで余計な精神的コストを支払いたくないのでしょう。ヒトは所属する集団に異質なものを歓迎しない。ごく自然なことです。わたしも技術面で歓迎できないと、そう判断したわけです。時間さえあればよかったのですが、とにかく、長過ぎるし脳への負荷が大きすぎる労働が諸悪の根源です。かつては「ああいう人っているよね」ぐらいで収まっていたであろうものが、完全に拒否するしかなくなっている。

職場から逃げ出すように労働をいつもよりずっと早く切り上げて、シュッとした人しかいないおしゃれなファッションビルの中でコンビニで買った飲むタイプのアイスを口にくわえたまま迷子になりかけ、どうにかたどり着いたのは2日前に予約していた映画館の暗い座席でした。ということでね、「ヴァージン・パンク」というアニメ映画シリーズ(?)の第1作となる「Clockwork Girl」を見てきました。端的に言って非常に素晴らしかったです。まず冒頭の何でもない日常の中に突然大きな航空機が現れるシーン、これわたしがたまに夢で見るやつで、「夢が映像になっとる!!!」とかなり興奮してしまいました。自宅のすぐそばみたいな場所で、目の前にヘリコプターが降りてくるとか、軍用機が地表すれすれみたいな低空を飛んでいくとか、わたしの夢の脚本家さんが好んで使うシチュエーションです。映画館の大きなスクリーンと音響もあいまって、夢の中で感じる、その光景の異様さに対するある種の恐怖みたいなものがすごく忠実に映像化されていましたね。

内容としては全身義体の女の子が銃を持って悪党と戦うという、オタク特効みたいなやつでして、攻殻機動隊やGUNSLINGER GIRLが大好きな人はこれもきっと気に入ることと思います。致死量のかっこいい戦闘シーンが含まれているので美少女アクション中毒者みたいな皆さんも安心です。そういうの好きな皆さんなら抵抗はあまりないのではないかと思いますが、エログロ要素が山盛りなのでそのあたりは各自判断してください。YouTubeにアップされている予告編でもぶっ殺すと主人公に宣言されているエレガンスくんの趣味の悪さは正直好きです。好みの女の子でお人形遊びができるというのはさぞ暗い悦びがあることでしょう。掌に乗る無線デバイスで意識を失わされる神氷羽舞さんからは尖った趣味を感じました。流石に少女型の義体に脳を載せ替えたくて主人公を滅多撃ちにしたようには見えなかったので、クモの巣みたいな謎の敵っぽい存在との絡みでいろいろ明かされていくことでしょうが、しかし結果的にリモコンで操れる14歳相当の義体に脳を載せ替えているので普通に変態ということになってしまっている。まぁしかし昨今の決済業者による事実上の検閲や過激な潔癖症の方々の様子を見ていると、この手の悪趣味な要素のある作品を作れるのは今が最後なのではないかとも思いました。

ところでマギーさん、もう出てこないのでしょうか..... わたしはマギーさんみたいな女の子も好きなので、どうにか生きていてほしいのですが....

「愛♡スクリ~ム!」、めちゃくちゃ良い曲です。インターネットで流れてきた「ルビィちゃーん?」パァン!!(電解コンデンサが破裂する音)「何が好きー?」というオタク向けおもしろ動画で背後の曲のキックがかっこいいなと思って調べたのがきっかけですが、全編爽やかな曲調でPerfumeというか中田ヤスタカっぽい感じもあり、わたしの好きなタイプの曲でしかなかった。MVもかわいすぎですね。いい曲してんじゃないかよ。電波っぽい平成のアニソンだろ?(推測) ラブライブ!の今年出た曲です。(正解)

数理最適化を学ぶ機運が高まってきていて、なぜかというと職場のスケジューリングがカスすぎることが判明してきたからなんですね。わたしの場合、230日ぐらいの枠の中でいろいろ片付けないといけないところに、300日以上の工数が発生することがわかっています。単純計算で毎日3時間弱ぐらい残業することになります。なんでこんなことになっているかというと、マネジメントする人たちが末端の細かい工数を無視してなんとなくでガントチャートを引くからなんですよね。とはいえ、分からないなら聞いてくれというのもそうなのですが、承知しました!がんばります!つて実際はこんなの無理だよ〜でも評価基準ガバガバだから適当にやっとこということでカスの品質で誤魔化してきたこちらも大いに悪い。ともかく、スケジュールをちゃんとする文化がないんですよね。そういうわけで、細かい工程を真面目に計画させるとともに、日中の時間が会議であり得ないくらい消滅していくこととか技術的なキャッチアップにかかる時間とかも考慮したうえでどんなスケジュールでやっていくのがいいかすぐ見られるし、突発的な業務が発生したときの全体の再スケジューリングも簡単にできるというものがほしい。チケット作ってガントチャート作って、ということができるサービスは大量にありますよね。GitHubなんかもそうです。ただ予想される作業時間と期限から全体的に何らかの指標(納期の遅れとか)を最小化ないし最大化するという意味で最適なスケジューリングを計算してくれるサービスとなると、工場の生産管理ツールとかが多いっぽくて、社内パソコン屋向きではない感じがするんですよね。とりあえずリッチなUIとか要らないので、Google Sheetsに末端の作業者が工数入れると各個人と全体のスケジュールが作成されるだけでいいと思う。でも数理最適化の勉強に10億年ぐらいかかりませんか?それはそう。どうしたらいいんでしょうね。もちろん既製品のソルバを使えば細かいプログラミングまではやらなくてよいはずですが、それにしても原理は知っている必要があり....

インターネットの情報、最近はLLMに汚染されすぎて日付が2023年以降だとかなり信憑性を疑うところから入ってしまう。これ余計な認知負荷すぎませんか。今日もジンチョウゲの育て方をGoogleで検索したところ、ジンチョウゲの紹介として八重咲きの品種がある(英語圏含め情報なし)とか、耐寒性が強い(地植えは東北南部までが限界)とか、種からの育て方(普通挿し木で増やすもので、こちらも英語圏含めほぼ情報なし)とかかなり怪しい情報が載っているサイトがあった。他にも途中から別種の話にすりかわったりしていることや、よくある質問と題してやたらと一般的な内容ばかり記載されていたりとChatGPTあたりに書かせた内容をコピペした感が非常に強い。こうしたサイトもぱっと見た感じはちゃんとしていたりするので、かつて存在したNAVERまとめのようなわかりやすく内容がカスのサイトよりもたちが悪い気がします。バデーニさんはみんなが読み書きなんかできたら後世にカスの情報が伝わってしまうだろ的なことを言っていましたが、これからはカスの情報が自動生成される時代です。どうなっていくんだ。ネットの情報はそもそも真偽が怪しいものですが、かといって現代ではネットの情報を典拠として挙げている書籍も多いですよね。自分で手足と頭を動かして本当のことを知るやつが一番強い。....ということにもならないかもしれない。カスの情報が作られる速度のほうが圧倒的に速く、おれたちはよくわからないうちにぼんやりとした灰色の世界に閉じ込められるのかもしれない。

ドイツやオーストリアの吹奏楽に興味が出てきて少し調べている。クラリネットはエーラー式やウィーンアカデミー式だし、トランペットはロータリー式が使われているというそこまではそれはそうという感じなのだが、特徴的な楽器としてユーフォニアムの代わりにロータリー式のバリトンホルンと思しき楽器がいるのが面白い。ちょっと聞いた感じはユーフォニアムより渋い音がするように思う。個人的にはこの音のほうがトロンボーンなどの他の金管楽器と調和が取れていて好きかもしれない。サクソフォンがどこも控えめというかオーケストラの木管に元々いたかのように溶け込んでいる傾向にあるのも良い。Sächsische Bläserphilharmonie(ザクセンフィルハーモニー吹奏楽団? たぶん日本ではオタクすぎて定訳はない)はかなり尖っていて、サクソフォンがいない。これは音響的にはほぼ完全にオーケストラの弦楽なしの音になっていて、死ぬほど硬派な吹奏楽を探している人にはおすすめです。ここの演奏はAmazonなどでアルバムが配信されています。あとOriginal Tiroler Kaiserjägermusik(オリギナール・チロル猟兵連隊音楽隊? これも定訳ないと思う)もYouTubeに最近の演奏がけっこう上がっています。Militärmusik Niederösterreichはホルンもウィーン式ですごい。どなたかオーボエもウィーンアカデミー式の楽団を知っていたら教えてください。

他にも魔法少女特殊戦あすかを読み終えたとか、サイレント・ウィッチのクローディア・アシュリーさんが戦場ヶ原ひたぎさんの系統の萌え萌えお姉さんすぎるとか、部屋が散らかりすぎて精神的に厳しいとか、コミケの参加証を買っていたものの脳が停止して行けなかったとか様々な話題があるのですが、とりあえずここまでにしておきます。またしても文体を整えたり校正をする気力がなくなってしまったので、気になるところがある方は月面反射通信やデッド・ドロップなどの方法でお知らせください。暑いですがみなさんどうかご自愛くださいね。

---2025.08.17 14:20:40

急いで死ぬ

急いで死ぬ。あらゆるものが遠く、そして急速に遠ざかっているように見える。わたしから見るとこの世のすべての物事が赤方偏移z=12ぐらいの遥か遠方にある気がします。肉体を構成する素粒子たちのそれぞれの間にすら100億光年の希薄な空間が広がっているのではないでしょうか。

あまり具合がよくありません。公私ともにやることなすことうまくいっていないからでしょう。しかし生活するには仕事をするほかにありません。幸いにしてこの会社はわたしのような無能者にもある程度のお給料を出してくれるわが国の伝統的な企業ですので、ありがたくお仕事させていただくことが生命存続のための短期的に最も簡易な方法です。

しかしながら今日は東京で過ごす理由として残されていた物事──それらもまた、幻影であったわけですが──のいくつかを失った日でした。中央高地に帰ったり、あるいは中央高地ではなくともどこか巨大な自然に囲まれた土地に拠点を移してもいいのかもしれません。そういう人生なのかもしれないですね。わたしは人間としては不出来で、わたしなりに様々な問題を抱えていますが、自然はそういうものを忘れさせてくれます。わたしが存在しなくなっても自然がわたしの寿命よりももっとずっと長いスケールの時間にわたって継続するであろうことは、この真っ暗な海に浮かぶ安寧の島のように感じられます。こういうのって主観からの、すなわち無限に悲しみを生み出す器官である脳からの逃避なんでしょうか。人間との関わりの中でうまくやっていくことばかりが人生ではないと分かってはいますが、そのようにやっていくことに心地良さを感じるのが生物としてのデフォルト設定なので、失敗ばかりだと受け入れ難いですね。わたしにとっては人間関係は低レイヤの楽しみであり、一方で同じく低レイヤの苦しみでもあります。加減が難しすぎるんですよね。高度7万フィートを飛行する偵察機のスロットルかもしれない。

加減が難しいとは言ったものの、実は全く分かっていないわけではないのです。わたしはおそらく人数や空間規模が家庭のサイズを超える人間関係の中ではうまく振る舞えません。10人も参加する飲み会では例え一つのテーブルに4人ぐらいだったとしても、周囲の喧騒が加わると気が散ってしまってろくに話ができません。静かな場所で2, 3人で飲んでいるときが一番うまくやっていられると思います。わたしにとってはこの世の人の流れや時の流れは速すぎます。写真や映像の手法で雑踏の中に被写体の人物を静止させてシャッター速度を遅くすると周囲の歩いている人が流れて写るやつがありますが、感覚的にはそんな感じです。長く一緒にいるごく少数の人とものすごい時間をかけて仲良くなるのがわたしが生まれ持ったスタイルで、学生のうちはこれでよかったのですが、職場では仕事以外の話をろくにしませんし、音楽の集まりは週に1度あるかないかですし、とにかく就職して人と接する時間が増えたようで実は一人あたりと接する時間は激減していますから、人間関係がいい感じに育っていかないのは当然かもしれません。悪い意味での孤独はこんな異常ともいえる量の人間が暮らしている土地でも容易に起こり得るのだということがよくわかります。

「ダンマパダ」には「思慮深く、聡明な人を道連れにできないならば、国を捨てた国王のように、林の中の象のように、独り歩め。」「愚かなものを道連れとせず、独りで歩いた方がよい。悪をなさず、欲も少なく、林の中の象のように歩め。」といった言葉が出てきますが、よい人を見つけようともせずにこれを座右の銘のようにしてしまうのはどうかと思いつつ、しかし人それぞれに異なる賢者がいるでしょうし、そういう存在は自然に出会うものなのではという気もします。学生時代は東京よりずっと厳しい気候の土地で日々暮らすことに精一杯で、お金もほとんどなく、他者との関わり以前に自分自身についての問題で精神的に滅入っていることが多かったので、そもそも欲が生活の中に入り込む余地がなかったのかもしれません。それが就職したことで、いくらか精神的にも経済的にも落ち着いて、あれもほしいこれもほしいという気持ちが出てきてしまった。その中で人間関係を求めるようになってしまったのかもしれないですね。それに就職してからはぐにゃぐにゃした人と会うこともすっかりなくなってしまいました。みんなが朝は6時に起きて、9時には出社して、8時まで残業をして、成果をあげ、友人に囲まれ、恋人をつくり、結婚し、子をなし、昇進し、家を建て、といった普通の人たちです。そういう普通を延々と見せつけられると、やはりそうしないといけない気がしてきてしまいます。でもその普通にわたしが向いていないことはこれまでの傾向から明らかで、飲み込まれてしまえば自分を自分自身から不可視化するようなものではないかと思います。成長して普通の人間らしくなってきたのかもしれませんが、かといって急に自分のスタイルでないことを無理にすれば心身を壊してしまいますから、あまり普通にこだわらず自然にしていたほうがいいのではないでしょうか。

人生について考えることは重要ですが、それ以外について考えることもまた大切なことです。しかし何について考えましょうか。いろいろとコンテンツに触れてはいるつもりなのですが、どれも自分の血肉になる前に脳からこぼれ落ちてしまっているような気がします。最近は職場への行き帰りの電車でよく線形代数の教科書を読んでいます。この時間で目先のIT技術のことを勉強したり、音楽の集まりの事務仕事や読譜をしたほうが多分社会的承認は得られるのでしょうが、脳がそういう感じにならず、社会的責務に対してはかなり投げやりになってしまっています。線形代数のことはもう本当に覚えていなくて、というよりも大学にいた頃に全然真面目に取り組めなかったため、1ページめくるごとに知らないことが書いてありとてもおもしろいです。しかし電車で読んでいるだけでノートをあまり書かないので、演習問題ができていないし、そもそも各種定理も覚えられません。その場でおもしろいな〜と思って、先に進んでは忘れるという状況です。インプットばかりで覚えられないというのは最近の本当に深刻な悩みのひとつで、職場でもかなり困っています。会議にはたくさん出席しているけど、内容をちっとも覚えられないんですよね。技術記事を読んだりもしますが、結局手を動かさないので身につきません。情報が脳を素通りしていくばかりで、どうしたらよいのでしょうか。リチャード・ファインマンは「自分で作れないのならその物事を理解したとは言えない」ということを言ったらしく、わたしもまたそのように思うのですが、あまり脳の性能がよくない人が社会でうまくやっていくにはそんなことを気にしていては何も進まないのではないかとも思います。誰もAIについて理解していなくても、理解する気がなくても、AI活用推進プロジェクトは進めないといけません。しかしその先に何が残るのでしょうか。

違うんです。そんなことを話したいのではありません。もっと面白いことを話しませんか。面白いこと、なんでしょうか。「mono」の敷島桜子さんがかわいくて好き、みたいなことでしょうか。敷島桜子さん役の俳優さんって久川凪さんですよね?違う?そうですか....あっ、霧山アンさんは神崎蘭子さんじゃないですか?違う。そうですか....「LAZARUS ラザロ」のクリスティンがかっこよくて好き、みたいなのはどうでしょうか。睡姦パーティー(下品な表現、失礼いたします)に巻き込まれそうになったときにもカスが効かねぇんだよ!つって(そうは言っていない)セクシーなドレスを着て走りながら銃を撃っているところとかいいですよね。あとは「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」で最後に牧之原さんが出てきて号泣してしまった(なぜならわたしは牧之原翔子さんが大好きなので)、みたいなのも面白いの範疇でしょうか。麻衣さんと大喧嘩になる内容の写真が送られてきて大喧嘩になる回、見たすぎます。それから「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のハロとコンチが可愛すぎるのは多分面白いの部類に入ると思います。ギレン総帥が瞬殺されたのは、ワロタ。水星の魔女のときもそうなんですが、ガンダム、ぜんぜん詳しくなくて、見ていて楽しいことは事実なんですが、結局どのへんが楽しいのかいまいちよくわからないまま見ています。メカや戦闘がかっこいいとか、ドゥー・ムラサメさんがかわいいとかは分かるんですけど、コンサートに行って自分の趣味じゃないけどいい曲を聞いたときみたいな感じなんですよね。純粋に物語としてよくできているみたいなことなんでしょうか。これがエヴァンゲリオンだとシンジ君に対する感情移入があってウワーッとなるとかそういう具体的な話ができるのですが。

面白い映画の話もしましょうか。2本立て続けにアマプラで見まして、ひとつが「オデッセイ」という火星に取り残された宇宙飛行士ががんばって生きていくというものです。探査車のローバーくんがめちゃくちゃ頼りになって本当にかわいいので本当に見てください。別にローバーくんは喋ったりするわけではないのですが... あと砂中から発掘されるマーズ・パスファインダーくんの活躍も見事です。もう一本は「オブリビオン」です。こちらは地球外から侵略をうけて月を破壊された際の地殻変動と核兵器の影響で壊滅状態の地球で敵の残党と戦いつつ機材のメンテをする主人公が真実に迫っていく感じのやつです。これはかわいいドローンくんが出てきます。ちょっと分かり合えない感じするけどいざというときには駆けつけてくれる心強いAIが載ったドローンでキュートすぎ!と最初は思うのですが.... ちなみにどちらの映画も哲学的な教訓みたいな要素は薄めなのでSFにそういうのを求めている人には微妙かもしれません。わたしがかわいいメカに気を取られて話をちゃんと聞いていないだけかもしれませんが....

おいしいお酒の話もしておきましょうね。先日1000億年ぶりにバーに行きました。東京は新橋のBar Cellaというお店です。ネットで見ると「ケラ」と書いてあったり「セラ」と書いてあったりして、どっちなのだよと思います。今度行く方はどちらなのかバーテンダーさんに聞いて確かめてきてください。カウンター席だけで照明は暗くとても落ち着いたお店でした。わたしは暗く静かな場所が大好きです。今回飲んだものは、ディングル シングルモルト、ブッシュミルズ10年、リンドーズ MCDXCIV、宮城峡という4つのウイスキーです。ディングルとリンドーズは初めてでしたが、おいしいもののそんなには刺さりませんでした。ブッシュミルズは本当におすすめのアイリッシュウイスキーで、同行した理学のお兄さんが「クリーム入ってる?」と言ったぐらいやさしいウイスキーです。初めて飲んだのは長野県松本市にあるBar 5cm/sec (ごせんち)というお店(店名と新海誠の名作とは無関係)だったのですが、そこで大好きになってしまいました。宮城峡はですね、ブリテンとアイルランドから帰国しようと思って注文しました。わたしにとって、これまた穏やかでとても安心できるウイスキーのひとつです。結局閉店までお店にいてだいぶ遅くに家へ帰りましたが、よいお酒を楽しく飲んだときは翌日に響かないという経験則が久しぶりに補強されました。

さてどうやら夏が来たようです。今のうちにヒトが培養されている温室を強火で加熱することで40億℃にもなる本当の夏に向けて順応させていただける。ありがたいことです(即死) 今回はここまでにしておきましょう。8月の末に山に行くことになりました。いつもは列車かバスで行くので今回はめちゃめちゃ遠回りをして飛行機で行こうかなと思っています。今度はそのことをさらに250日後とかに書くのではないでしょうか。面白いこと、楽しいことを思い出したら少しだけ気分が良くなってきました。みなさんも、嫌なことの幻影を追ってしまいそうになったときは、それ以外のことも思い出してみてください。宇宙はとても広く、大気圏の底で布団にくるまっている場合ではないのです。

---2025.06.16 15:06:53

北海道

2025年になってしまったな。21世紀の1Qが終わるわけですが、人類の進捗はどうでしょうか。LLMの開発に成功したこと自体までは結構良い感じなのではないでしょうか。しかしそれを使う人間がカスすぎるという問題が想像以上に巨大な壁としてあるのではないかと思っています。われわれが確率的に生成されたにすぎない幻影を信じる愚かな路線をひた走り、自ら生み出したものに自ら支配されてしまうような未来は見たくなさすぎるだろ。

LLMというか機械学習全般について全く理解がない人というのはわたしが知っている限り理工学系出身の技術者にすら非常に多く、彼らは自分の領域にはとてもうるさいのに機械学習に関しては「AIがなんかうまくやってくれるんでしょ?」という感じです。まぁ逆もまた然りではあるのですが。現時点のLLMが確率的に言葉をつなぐだけであって人間のような現実世界と地続きの思考が存在しないことを説明して驚いてくれる人はマシなほうで、機械学習モデルそのものが関数に過ぎず、それ自体に電卓機能やHTTPクライアントの機能がないことをほとんどの人は理解できません。MLにおける学習が具体的にどういうプロセスか知らないゆえ、LLMをリアルタイムに学習させて使うことが一般的でないことを何度説明しても理解できない人もたくさんいます。「AI=学習」という固定観念とSF的幻想は非常に強固で、たとえ最初は間違っても俺が教えれば次からは完璧な回答をするのだろう、という考えから離れられないんですよね。

これは彼らの能力が低いからではなく単純に業務が限界まで忙しいからであって仕方のないことです。しかしどこかでこういう状況をやめない限り、エーアイさんと仲良く過ごせる日は来ないのではないかとかなり心配しています。まぁ今更数学的素養のある人を教育したところで、様々なLLMサービスがすでに世の中に解き放たれてしまっている以上もはや手遅れなのかもしれませんが....LLM、理想的な文明の進行としてはスマホやSNSより前に開発されるべきものだった気がするな。

文明の大河のどうしようもなさは本当にどうにもならんので、投稿できずに放置されていた北海道の話をするか。2024年4月下旬に北海道に行ってきました。以下は約250日前のその記憶についてまとめるものです。しばらくは2024年のわたしに書いてもらいましょう。

本州を出るのは実に16年ぶりです。友人の結婚式に参加するのが主目的でしたがちょっと観光もしてます。こういうの書く時どういう構成にしたらいいんだろうな。なんもわからんので、適当に書いていくか。ということで話をまとめて他者に読んでもらおうという気持ちが全く無く、脳に浮かんできたことがずらずら書かれているタイプのいかにも頭の悪そうな文章になっています。

2023年の暮れに古くからの友人2人と池袋の韓国料理店で食事をしていたらそのうちの一人から結婚するという発表があり、是非お祝いさせてほしいと半ば招待を強制したような感じになったのが今回の旅の発端です。招待状は出席する場合早く返信したほうが良いらしいのですが、それ以前に返信のマナーとか調べるのがめんどくさ過ぎてしばらく放置してしまいました。さらにマナーを調べたところ必ず黒のペンで書けとか宛名の「様」は定規で消せとかいろいろあって面倒になり、ここでさらに数時間放置してしまいました。SARASAのブルーブラック0.5mmしか使わない異常アスペ野郎なので私生活では黒ペンとかすぐ出てこないんですよね。定規はペンと一緒に使うとインクがグシャとなりがちで緊張するし。初手から社会性が低すぎてワロタ。まぁ一応期限内には返したし、わたしがLINE未読放置とか平気でする人間だと向こうもわかっているのでそんなに問題はないでしょう。逆にそういう性格とかわからない相手を招待することってあるのか?

出席連絡をしたら今度は飛行機と宿の確保です。旅行とかやらなすぎて飛行機を使う旅の準備を一人でしたのは今回が人生で初めてでしたが、全部インターネットが助けてくれて文明の素晴らしさを感じます。昔の人ってどうやって生きてたんだ。航空券は航空会社のWebサイトで予約・購入ができます。まず今回は最新鋭機たるエアバスA350とボーイング787に乗りたいという束縛条件があったので両機種とも運用している日本航空を利用することにしました。普通の人はこういうキモオタ基準での選定をせず、ちゃんと格安航空会社とか旅行パックとか調べて懐に優しい旅をしたほうが良いと思います。搭乗日の2ヶ月ほど前に予約しましたが大型連休ということもありかなり埋まっていてギリギリな感じでしたね。準備は早くしたほうがいい。ちなみに同じ日の同じ路線の同じ座席クラスでも便によってかなり値段が違うことがあるっぽい。料金まわりの時点で鉄道とだいぶ違うんですね。高速バスのほうが似ているかもしれん。航空券は予約と購入が分かれているようなのでここも注意です。予約しただけで購入期限を過ぎると予約取り消しになるっぽい。JALはそのあたりちゃんと案内がありました。航空券を購入したらAndroidの人はGoogleウォレットに登録しておくと手荷物預けとか保安検査場とか搭乗ゲートとかでQRコードを素早く表示できて便利です。iOSについては知らん。JALアプリも入れておくと出発時刻の変更とか通知されるし空港内マップも見れてめちゃ便利です。わたしって日本航空の回し者なんかなぁ。空港のアナウンス、慣れない情報なのに早口だったり人混みの騒音だったりで聴覚性能がカスだと正直全然聞き取れないです。なおメジャーな航空会社で往復統一すると、普段行かない空港内で迷子になったり手続きに手間取る確率を減らせる利点があると思います。往路は初見なので仕方ないですが、疲労の予想される復路での失敗確率を減らせるのは結構強みではないでしょうか。あと乗ってから分かりましたが、機内持ち込み荷物(特に貴重品や常備薬、ペットボトルとかの荷棚に格納するのが微妙なやつらを入れたカバン)を前の席の下に収納しないといけないこともあり、普通席は足元が想像よりずっと狭いです。羽田-新千歳で90分程度なら大丈夫でしたが、これより長い路線では課金して上位の席にしたほうが良いかもしれません。機材は行きがJA11XJ(A350-900)、帰りがJA846J(787-8)でした。

宿はじゃらんで予約しました。じゃらんと楽天トラベルは大変ありがたいサイトです。朝にいろいろストレス要素を増やしたくないので、朝風呂のできる大浴場と朝食つきのところにしました。ユニットバスはプライバシー面は安心ですがお湯と冷水の混合比を自分でどうにかしないといけないやつだと面倒なんですよね。あと旅館メイド労経験者的にはユニットバスを使われると掃除の手間が増えてめんどい。大浴場は人大杉だと嫌ですが、朝なら夜ほど人が多い確率は低いでしょう。朝食なしにすると当然自分で朝食を調達する必要があります。特に田舎では最寄りのコンビニ等が遠い場合もあるので要注意です(1敗)。近くで調達できる場合でも天気が悪い可能性を考えると朝食つきにしたほうが心理的に安全でしょう。朝食を抜く、あるいはホテルから出かけた先で朝食にすればよいという考え方もありますが、ただでさえ非日常の旅行なのでそのあたりは普段の生活スタイルに近くしたほうが良いのではと思います。

今回は結婚式ということで衣装も準備する必要がありました。ネットにはスーツで良い的な記事もあり、実際新郎友人枠ではわたし以外みんなちょっとお洒落目のスーツという感じだったのですが、わたしの持っているスーツはカスすぎて流石にこれで友人の人生の一つの到達点を祝うのは憚られるなと思い礼服を購入しました。略礼服として売られている黒いスーツ(明るいグレーのベスト付き)です。ここだけ社会性があってワロタ。でも先延ばし癖は発揮されて納期1週間で出発3日前に受取りとなり、わりとギリギリでした。ちなみにここまでやるなら本当は靴も新調したかったのですが、気力が足りずどうにかいつものビジネスシューズを出発当日の朝に磨いてスーツケースに放り込むということになりました。社会性がなくて、ワロタ。まぁ無理に新しい靴を履いて慣れない場所で転んだりするよりはマシかもしれん。なおこのスーツケースは出発2日前に秋葉原のヨドバシで購入したものです。準備は早くしたほうがいい。ヨドバシのスーツケースの品揃えはすごいのですが、それでも最大5~6泊程度対応, ダイヤルロック, ファスナーではなくガチャンと閉まるやつ, 空虚重量4kg程度みたいに絞ると意外と少なかったですね。3kg台のものは圧倒的に軽いですが圧倒的に高いです。ちなみにデザインだけだとGlobe-Trotterのスーツケースがめっちゃかっこよくてほしいのですが、そもそも旅行をしないというカスの性質があるので宝の持ち腐れ待ったなしなんですよね。

浜松町から羽田までは東京モノレールを利用しました。羽田には飛行機の写真を撮りに何度か行っているのですが毎回京急だったので今回が初めてです。この車内レイアウトが結構クセがあって、移動がしづらいんですね。人波に飲まれて車両の端の奥の方に流されてしまい、みんなでかい荷物を持っている中で途中駅の第1ターミナル駅でどう降りたらよいのか気が気でありませんでした。車両端は一段高く、その中央部は窓側を向いた背中合わせのロングシート、右側は謎の前後向きの一人席があるため乗客が座っていると荷物を通す隙間がないし、左側もロングシートの人の荷物にブロックされている。これは最悪10kgのスーツケースを担がないとだめか、人にぶつけたりしたらどうしようかと心配しましたが幸い第1ターミナルでかなり多くの人が降りる流れがあり、それに乗ることができました。正直めちゃくちゃ精神に悪く、ここだけで終点の第2ターミナルから搭乗するANAにしといたほうがよかったかと思ったぐらいでした。でかい荷物で他人に迷惑をかけたくなさすぎるんですよね。第1ターミナルか第3ターミナルに行くのに東京モノレールを使うならスムーズな降車のために車両の端は避けて列の先頭から都合の良い位置を先取するか一番後ろに並んでドア近くにいるのが安全だと思います。

空港についたらとりあえずデカすぎ手荷物くんを預けて貨物室に積んでもらうようにします。羽田や新千歳のJALは自動チェックイン機で発行した手荷物タグをスーツケースの取っ手とかにつけて、あとは近くの自動手荷物預け機で画面の指示に従ってやればOKでしたが、このあたりは航空会社や空港によって違うようなので事前に調べたほうがいいです。往路では手荷物タグつけるの下手部・ぐしゃぐしゃにする裏技の撮影をしていたのでかなりダサい感じになりましたが、復路では落ち着いて取っ手のほうからきちんと合わせたら綺麗にできたのでみなさんも落ち着いてください。とはいえぐしゃぐしゃでも読み取ってくれるのでかなりえらい装置でした。荷物を預けたら保安検査を受けます。搭乗まで時間があれば別に手荷物預け後すぐに保安検査場に行かず空港を散歩したりしてもいいです。保安検査も航空会社や空港によって勝手が違うので調べたほうが良い。羽田では上着とスマホと機内持ち込み荷物を検査用トレーに乗せるよう指示がありましたが、新千歳ではさらに飲料をカバンから取り出すよう言われ、別途検査がありました。手荷物預けも保安検査も今回はほぼ並ばずに通過できましたが、普通に考えて時間かかるゾーンなので、ギリギリに着いてラッシュの時間に当たると死ぬかもしれません。往路では出発2時間前に空港到着と大分余裕をもっていたものの、ビビっていたのでさっさと検査場を通ってセキュリティエリア内の売店で空弁の穴守おこわいなりを買って食べてました。美味しくてGood。空弁はたくさん種類があるのでみんな好きなのを買うといい。

もう疲れてきた。飛行機に乗るだけで考えることが多過ぎるだろ。まぁほぼ初見なので仕方ない。ちなみにこのあとさらに搭乗ゲートの近くで保安検査場入場時にもらう控えに書かれた自分のグループの呼び出しを待つ工程があります。席の等級とか列とかで搭乗順序が決められているんですね。なおこの順序に間に合わずとも最後にグループ関係なくまだ乗ってないやつ全員来いのタイムがあるので安心してよい。が、こういうのも航空会社ごとに多分運用が違うと思う。そんな感じでなんとか飛行機に乗ったらあとは座席で大人しくしていれば着きます。翼の上らへんの窓際の席を予約しておくとフラップやエルロン、スポイラーといった動翼が動く様子が見えて楽しいです。A350のフラップの音めちゃ好きでした。あと翼の上に出来る衝撃波面みたいなのも見れて良かったです。はじめは翼面に明るさの違う線状の模様が見えたので何かしらの光の反射かと思ったのですが、よく見ると視界に歪んだ部分があったので屈折率のおかしなところがあってその影が見えているっぽいとわかりました。物理が姿を現していると....うれしい!!なお翼の上はエンジンの音も当然デカいので、興味のない人は普通に前か後ろの席のほうが静かでいいらしいです。

飛行機から降りたら手荷物受け渡し場的なところで預けていた荷物がベルトコンベアで運ばれてくるのを待ちます。ベルトコンベアは何基も並んでいますが、到着便の表示がされているので自分の便のところで待っていればOK。自分のが流れてくるまでだいぶ待ったのですが、これは多分早くに預けたせいで奥の方に積み込まれたからではないかと思います。ギリギリに預けると手前に積まれて早く出てくるのでしょうか。あまり自分ではやりたくないので誰か試してみてください。ちなみに動いているデカくて重い荷物を受け取るのは日常でやらない動作なので身体の制御が下手くそな諸兄姉は気をつけてください。わたしは帰りに羽田でカバンの把手を掴もうとして謎の動きをした結果、自分の爪で自分の手を切るというダサすぎる怪我をしました。心配性で入れていた救急セットが最後の最後に役に立ってよかった。

さて新千歳と札幌の間は快速「エアポート」という素直な名前の電車一本で移動できます。特急料金みたいなものはなく、普通に東京で使っているPASMOで改札通って乗れるのでありがたい。JR北海道の男性の自動放送はイケメンすぎるので心を奪われないように注意が必要です。ちなみにどの列車も窓がめちゃくちゃ汚いのですが、これは雪や氷が走行中に落下した際に跳ね上げられたバラストからの防御策として採用された樹脂製の外窓が原因らしいです。エアポートにはロングシートの編成とクロスシートの編成があって、クロスシートの場合は通路側のヘッドレストあたりにある把手を掴んで背もたれを前後に動かすことで着座方向を変えられます。最初これがわからず、回転させるやつでもないし、そういうものなのかなと思って後ろ向きに座っていたのですが、近くの人がやってる様子をみて学びました。こういうの恥ずかしいので手動ドアの説明みたいな感じで書いておいてくれや。手動ドア(ボタンではなく普通に引き戸のやつ)の列車ってまだ残っているんですかね?数年前に群馬に行ったときに乗った緑とオレンジの車両がそうでしたが。

ここまで書いて2024年のわたしは飽きたらしいです。ここからはせっかくの冬休みなのにめちゃくちゃ体調が悪くて精神状態もカス気味の2025年のわたしが書きます。

札幌市街は想像の10億倍ぐらい大都会でした。札幌駅のことは「さつえき」と呼ぶらしい。札幌に来たことを一番実感させられたのは「北N西M」式の交差点の看板です。同じ交差点でも名前が信号機ごとに違っていてびっくりしましたが、道ではなくブロックに直交座標系的な命名をしているからなんですね。慣れてくると住所の数字だけでなんとなくの距離感がつかめるようになります。滑り止めの砂が各所に配置されているのも雪国っぽさがありましたね。あとセイコーマートも北海道ポイントです。温かいお弁当があってよかったです。市内では道庁、旧控訴院、テレビ塔、時計台、札幌第3合同庁舎などを眺めました。道庁以外は眺めただけで中に入ったりはしていません。道庁の銘板を撮影しようとして警備員さんに車道だからどきなさいと注意されてるの全員わたしです。門柱の表札(?)がかつては「北海道廳」であったようなのですが上からわりと雑に新字体に直してあり、絶対に旧字体のほうがかっこよかっただろなどという話をしました。オタクと行くと見る場所がこんな感じになりますが普通に面白いのでOKです。旧控訴院の前には大きなモクレン(サラサモクレンらしい)が何本か植わっていて、ちょうど花が満開で美しかったです。花といえば札幌はタンポポが多い街で、街中にめちゃくちゃタンポポが咲いていました。一応ところどころで花の裏の総苞片を確認しましたが見た限り全てセイヨウタンポポの特徴である反り返ったものでした。ちょっと気になったので調べたところ、札幌は明治時代にセイヨウタンポポが北米から日本に持ち込まれた土地らしく、それならたくさん生えているのも自然に思えます。牧野富太郎は1904年には市内で勝手に生えているのを記録しているらしい。120年の時を経ていまやどこにでも生えている侵略的外来生物発祥の地、面白すぎるだろ。

すすきのにも少し遊びに行きました。行き帰りに乗った札幌市営地下鉄は鉄の車輪とレールではなくゆりかもめなどと同じゴムタイヤで走る方式で独特な乗り心地でした。騒音がマイルドといえばそうかもしれん。すすきので遊ぶと言っても「だるま」でジンギスカンを食べて薄野交番前で記念撮影をしたりニッカウイスキーのおじさんの背景色が変わるのを見たりオタクだけで観覧車に乗ったりしただけなのですが、ジンギスカンが非常に美味だったので満足度がかなり高いです。だるまは有名店なのでどこの店舗も開店前からだいぶ並んでいました。幸い狭い範囲にそれなりに多くの店舗があるので、早めに行って、一箇所にこだわらずなるべく空いているところを探すのがよさそうです。わたしとしては店員の南アジア風のお兄さんたちが日本語めちゃくちゃ上手で印象的でした。ネイティブではなさそうだったのですが余裕でN1持ってそうな雰囲気でした。遠くの国でその土地の社会に溶け込み言語を習得している人は全員偉すぎます。

あとは紀伊國屋書店ですね。遠出したら必ずその土地の大きな書店を見るようにしているのですが、ここは数学・物理系の品揃えが微妙でした。中央高地の丸善の勝ちです。2024年当時のわたしはそう判断したようですが、残念ながらその根拠に関する記憶はもう失われています。

それから小樽にも行きました。札幌から小樽への列車は連休ということもあって通勤とあまり変わらない満員電車で風情もなにもあったものではなかったのですが、それでも石狩湾沿いの海岸線を走る区間は冨田勲の「新日本紀行」のテーマ曲が流れてきそうな感じがありました。小樽運河あたりもものすごい人で、ほとんど人を見に来たような状態でした。しかしながら有名どころをはずすと途端に閑散としており落差がすごかった。街なかの史跡等の解説にロシア語表記があることが多かったのと路面のアスファルトがボロボロで横断歩道がよく消えているのも印象的なポイントです。凍結による風化やチェーンによるダメージがすごいんですかね?北海道開発局さん.... 旧手宮線の廃線跡は線路を歩くという個人的には珍しい体験ができたので一人で「線路が灼けとらん!」「入道雲がないんだが!」(※当日はベタ曇りだった)とか「吹く風に素足をさらすべきでは?」などと言いながら楽しく過ごしました。わたしは少年の心を失っていません。まぁ特にそういう聖地というわけではないのですが....なおレールの上を平均台のように歩こうとすると難しくて全然できず、老いという現実を突きつけられました。オタクと行ったので当然金融資料館(旧日銀小樽支店)や小樽地方合同庁舎も見てきました。金融資料館の掲示板に張り出されていた落とし物のお知らせがやたらと現金ばかりだったのが面白かったです。おみやげに新札をモチーフとしたお札せんべいを購入。合同庁舎には横浜植物防疫所札幌支所小樽出張所もあるということなのですが、横浜が本部の役所っていうのもあるんですね。名古屋・神戸・門司・那覇にもあるようなのですが、東日本は全部横浜の管轄っぽい。そして合同庁舎の先の港の岸壁は一般人も普通に立ち入れて釣りをしたりしているのですが、海上保安庁の巡視船のすぐそばまでいけることには驚きました。というか普通にタラップのところまで行けてしまい、悪さをしようと思えばいくらでもできそうな感じでしたが、大丈夫なんですかね?かっこいいウォータージェット推進器とか主砲とかめちゃくちゃ写真撮影してしまいましたが、いいんですか!?アーケードの商店街にある「美園」という古くからある喫茶店でパフェを食べたのもよかったですね。レトロな店内で、普通の味、普通の値段なところが良いです。

肝心の結婚式ですが、本当に親しい人だけが招かれた典雅なもので、お食事もお酒も美味しくすばらしいものでした。ずいぶん長い付き合いになったものだなと感慨深かった、そして友人が楽しそうでよかった。それが唯一の感想です(二つでは?)。ちなみにご祝儀ではなく決まった会費を受付で徴収され、ご祝儀袋に包む必要はないというのが北海道式らしいです。家庭的な感じがしてわたしは好きです。素数のご祝儀を渡すというのもいつかやってみたいのですが....

ということでね、精神的に未熟なオタクなのでメインイベントであったはずの結婚式についてコメントできることがなくなりました。高校生ぐらいまではまだ恋愛的な意味で人を好きになることがあったのですが、脳の取り扱いを間違えて破損させてしまってからよくわからない状態が続いています。アイドルマスターシンデレラガールズの楽曲「無重力シャトル」に「どんなふうに誰かを好きになるんだっけ?(忘れちゃった♪)」という歌詞がありますがそんな感じです。世の中には物理やパソコンや音楽やアイドルマスターや原神といった面白いものが山ほどある。今は心からそう思っているけど、未来のどこかの時点で再び脳が相転移して恋愛がないといかん!オタクをやめ、恋愛して結婚しなくては!という状態になってしまったらこわすぎる。高確率でその頃には今以上に手の届かないものになっているだろうから、手に入らないものを求めて狂う人に確実になってしまう。かといってそもそも人間関係への欲求が希薄すぎる今の状態で義務感から出会いを求めて何かするというのは精神的苦痛すぎるんですよね。相手からしても苦痛なんですけどわたしと人間関係をやってくれませんか?みたいな人が来たら普通に嫌だろ。

こんなもんですかね。以上、友人の結婚式に行ったのにそれ以外の話と自分語りのほうが100兆倍ぐらい長いカスの記事をもって2025年最初の投稿とさせていただこうと思います。なんか普通に小学生が書くタイプの下手くそな文章で厳しいな。校正する気力がなくなってしまったので、おかしなところがあったらTwitter(現: X)やテレパシー、5次元空間から本を落とすなどの方法で指摘してください。みなさん今年も生きたり死んだり仕事や学校に行ったり行かなかったりして、宇宙の歴史を進めていきましょうね。

---2025.01.05 08:24:44
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